キャバクラユニオン 労働問題 弁護士
2009/12/24
弁護士の吉村です。
先日いわゆるキャバクラで働く女性達が、労働条件の改善を求めるべく労働組合を設立した旨の報道がなされました。
「賃金未払いや職場環境の改善を求めて、キャバクラで働く女性ら約10人が22日、労働組合「キャバクラユニオン」を都内で設立し、厚生労働省で記者会見した。キャバクラの女性従業員でつくる労組は初めてという。
労組メンバーらは、店側が「罰金」と称し、さまざまな名目で給料から不当な天引きをしていると指摘。売り上げの伸びない女性に嫌がらせをし、退店に追い込む悪質なケースがあるほか、男性従業員によるセクハラも多いと訴えた。
代表者の20代の女性は「『楽して高給がもらえる』などと言われるが、天引きの結果、月収が10万円に満たない女性も少なくない。現実は違うことを知らせたい」としている。」
(以上、時事通信ホームページより引用)。
これまでは、キャバクラ=水商売という偏見、独自の慣習、働く女性も自分から言い出せる環境がなかった等の事情の中で、賃金の不払い、残業代の不払い、セクハラ、パワハラ等が横行していたのでしょうね。
しかし、近年若い女性のあこがれの職業としてあげられる等、キャバクラに対する社会の見方が変わり、また、そこで働く女性達もプライドをもって、本来あるべき労働条件を求めるようになったと思われます。
どんな職業であれ、働く人に保障すべき労働条件・環境は守らなければなりません。その意味で、今回の労働組合の結成は当然の流れであり、キャバクラで働く女性は、断固自分の権利を主張すべきだと思います。
他方で、今まで杜撰な労務管理をしてきた経営者は、労働条件を適正化しなければ、莫大な未払賃金、残業代等の請求を受けるリスクがあります。早期の対応をお勧めします。また、きちんとした労働条件を維持することで、働く女性達に気持ちよく働いて貰い、その結果店の売り上げも伸びるのですから、なんやかんや理由を付けて給料を払わない等せこいことはしないようがよいということです。
以上、ご参考になれば幸いです。