【新型コロナウィルス蔓延!デマ・フェイクニュースを拡散した人は犯罪者?!】伝染病や大規模天災が起こるとネットに蔓延するデマやフェイクニュースを真実確認をせずにリツイートした人の末路は?迂闊なリツイなどの拡散行為の危険性を中学生にもわかるように解説!

コラム

中国を中心に感染拡大の新型コロナウィルス

 

政府は感染症法(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)に基づく指定感染症に指定しました。

指定感染症に指定されますと

患者の強制入院(入院費が公費負担)、就業制限、入国者への検査指示、医師への報告義務などの影響が出ます。

 

中国の方々が日本に多く来ていますので、今後さらなる拡散が懸念されています

まずはマスクしましょう

 

 

【早速デマが】

《バナナを食べると感染する》

《イチゴを食べると予防になる》

《北京市内が封鎖された》

などのデマが拡散されているというニュースがヤフートップにでました。

 

不思議なもので、「そんな馬鹿な」とみんな思いつつも

「今日は買うのやめておこう」ってなるのが人間の心理なので

バナナ関連業者には強い影響を及ぼす可能性のあるデマになります。

 

【過去のデマ】

熊本地震のときのライオン

 

これは海外の映画の画像を利用した意図的なフェイクニュースです

 

昨年一昨年に社会問題となってきたあおり運転

ネットの特定班と呼ばれる人たちが暴走した結果

 

東名あおり運転の石橋被告人の就業先として「石橋」という名のついた九州の建設会社にクレーム電話がたくさん来てしまい

2日ほど業務をストップせざるを得なくなったとのことです

 

また、記憶に新しい茨城守谷あおり運転のガラケー女

 

あおり運転をしていた運転手の様子などをガラケーで撮影していた女だなどとして

全く関係のない女性社長がバッシングを受けたこともありました

 

 

【デマ・フェイクニュース・誤情報の拡散の犯罪】

 

犯罪その① 信用毀損罪・威力業務妨害罪

 

(信用毀損及び業務妨害)

第二百三十三条 虚偽の風説を流布し、又は偽計を用いて、人の信用を毀損し、又はその業務を妨害した者は、三年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。

 

信用=経済的な側面における人の社会的評価

支払能力支払医師に対する社会的な信頼だけでなく販売される商品の品質に対する社会的評価も含みますので

日本バナナ輸入組合

大阪コロナホテル

などはツイートなどの内容によっては信用毀損になり得るでしょう

 

また、ライオン逃走の際の熊本市役所・動植物園には偽計業務妨害罪が成立します

業務妨害としては、ライオンのクレーム電話対応、動物園内の確認業務などやらなくていい仕事が増やされているという妨害状況が生じています。

なお、ライオンの件を拡散した会社員は逮捕されています。おそらくこれがデマ拡散での逮捕1号です

 

犯罪その② 名誉棄損罪

 

(名誉毀(き)損)

第二百三十条 公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無にかかわらず、三年以下の懲役若しくは禁錮又は五十万円以下の罰金に処する。

 

これが成立するのはわかりやすいと思います。

デマ=虚偽情報を真実らしいものとして拡散されることになりますので

 

㋐石橋建設工業の対応

名誉棄損罪での告訴(不起訴になったけど)

名誉棄損の慰謝料・損害賠償(2日業務停止せざるを得なくなった 休業損害・人件費)

示談していない8人相手に訴訟中(示談3人は除く)

 

㋑ガラケー女と間違えられた女性

誹謗中傷の電話が280件などあったことから

弁護士を入れての記者会見のうえ

名誉棄損罪での刑事告訴、民事賠償請求をしているものと思われます。

 

【リツイートの責任】

リツイートは連帯保証人(スマイリーキクチさん)

名誉棄損や業務妨害の共犯者であることは明らかです。

また、デジタルタトゥーとして、拡散されたデマも、リツイで拡散したことも完全には消えず、ずっと残っていきます

 

不確かな情報の拡散はやめましょう!!

 

YouTube動画もご覧ください!!

 

 

アトム市川船橋法律事務所

https://www.ichifuna-law.com/

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