【保釈保証金ってどうやって納めるの?】カルロスゴーン氏保釈

コラム

昨日から東京拘置所前はメディアの方々でごった返しているようです

昨日のカルロスゴーン氏の保釈決定は

メディアも放送関係者も、そして誰より検察官を驚かせたと思います

弘中先生が注目されていますが、

高野隆先生、河津博史先生という2人の弁護人も

スペシャルな無罪請負人です

今回の保釈の流れですが

保釈決定→検察準抗告→棄却決定→保釈金納付(今ここ)→保釈

10億円という保釈保証金も注目を集めています

ではこの保釈保証金をどうやって裁判所に納めるのでしょうか

①現金納付

これが一番スタンダードです

弁護士もしくは事務員が持参するのが通常です

しかし

ピン札100万円の束で1㎝

1000万円で10㎝

1億円で1m

そして10億円だと10m…

これだけの札束を現金で持参することはさすがにないと思います

②小切手で持参

ホリエモンの保釈の時も小切手で納付したとのことです。

この方法であれば裁判所までは紙片を持参するだけなので

お札よりは安心かもしれません

奪われるリスクはないではないでしょうけれども…

またこの小切手納付は、対応していない(慣れていない)裁判所が多いです

千葉地方裁判所に確認したところ

「小切手はちょっと…」

と言われたことがあります

東京や大阪は高額保釈金のケースがそれなりにあるでしょうから慣れているのかもしれませんが

それ以外の地裁の場合は

事前に裁判所との協議が必要になるかもしれません

③電子納付

この方法が今は一番スタンダードかもしれません

税金納付の際の「Pay-easy」の方法です

カルロスゴーン氏の共犯者とされているグレゴリーケリー氏も7000万円の保釈保証金を電子納付したとのことです

刑事事件で起訴された後は基本的に弁護士をつけなければなりません

保釈は起訴された後にできる手続きなので

弁護士が保釈請求を行うのが一般的です

刑事事件を手がける弁護士は

裁判所に口座を登録しているので

保釈決定の際に、電子納付を選択する旨を、裁判所に連絡しておくと

裁判所から収納番号が記載されたファックスが来ます

そこに、記載された番号をATMやネットバンキングで打ち込んで納付するということになります

ATMの場合、通常は送金額の制限があるので

10億円もの保釈保証金を納付するのであれば

予め銀行との協議で送金額の上限を引き上げておいた上で、ATMなどで送金するか

ネットバンキングで送金することになると思います

保釈保証金は、検察官が準抗告を出していても納付すること自体はできます

カルロスゴーン氏の弁護人は今日の午前中には保釈保証金を納付していると思います(恐らく電子納付)

保釈により今後、弁護士とカルロスゴーン氏は密に打ち合わせをすることができます

どのような、弁護活動を3人の無罪請負人がやっていくのか注目です!

abemaTV「有罪率99.9%」の刑事裁判で無罪連発勝訴請負人弁護士の信念とは

 

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