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5月1日に「令和」を迎えました

 

多くのテレビ局が、日本中のお祭り状態を伝えていました

皇居前や神社

そして、お祭りごとの集合場所の定番 渋谷スクランブル交差点

生憎の雨だったため、盛り上がりはいまいちかと思いきや

やはり多くの方が出ていたようです

 

大阪のお祭りごとの集合場所といえば 道頓堀

そこで、令和を祝おうとした?若者が

道頓堀川にダイブしたところ

下を偶然通過していた観光船の船首部分に落下してしまったという事件がありました

https://video.twimg.com/ext_tw_video/1123378497550897152/pu/vid/540×960/9ST6Q6efBSFdGqqO.mp4

(ネットでの拡散されている画像です)

そもそも川へのダイブは、過去に死者も出ている非常に危険な行為です

新年カウントダウンの際に、溺死被害が出ています

 

そのうえ、動画を見る限り、観光船を狙ったわけではなさそうですが、

多数の人が乗り合わせている観光船に落下する行為は

当たり所が悪ければ、自身が死亡したり、重傷を負ったりという結果をもたらしかねません。

 

さらに、乗船客が落下場所にいたら、同様に死亡や重傷という結果を生じさせていた可能性が高いです

 

このような行為は絶対にやるべきではありません。

 

道頓堀川へのダイブは犯罪になるの?

結論として、道頓堀川へのダイブは犯罪にはなりません。

法律も条例も、川への飛び込みを直接禁止するものがないからです。

 

また、誤って船に落下してしまったことも犯罪にはなりません。

過失業務妨害罪も過失傷害未遂罪も過失器物損壊罪もないからです。

 

ダイブは一切犯罪には抵触しないの?

 

このように、直接規制する法律などがありませんが

その態様によっては、犯罪になることもあります。

 

ダイブをする人が犯罪として処罰されるケースとしては、以下のようなものが考えられます

 

・ダイブする際に全裸・半裸だったような場合に成立しうる公然わいせつ罪(6月以下の懲役もしくは30万円以下の罰金、拘留、科料)や軽犯罪法違反(拘留又は科料)

・飛び込みを取り締まっている警察官に対して暴行をふるった場合に成立する公務執行妨害(3年以下の懲役もしくは禁固または50万円以下の罰金)

・警察官に暴力を振るわないまでも、規制をしている警察官の指示を拒むと軽犯罪法違反

 

つまり、ダイブそのものは犯罪になりませんが

別な理由での処罰になることがあり得ます

 

今後のダイブ拡散の危険性

このように現状では川へのダイブ自体が犯罪にならないため、

年越しカウントダウンやスポーツイベントの際などに

道頓堀川だけでなく、他の川で橋の上からのダイブをする若者が増加していく危険もあるように思います

 

都内でも、皇居のお堀や

桜祭りで有名な目黒川でもダイバーが出る可能性もあるかもしれません

 

川に入ること自体を全面的に処罰するのは行き過ぎですが

橋梁などからの飛び込みについては

キャンプ場や川遊びのアクティビティといった川への飛び込みが許されるべき場合との区別を考慮しつつ

法律や条例で、罰則まで定めた規制をすべきかどうかを、改めて議論する必要があると思います

 

ダイブをした人の負う民事上の責任は?

 

では、今回ダイブをした人、それを煽った人は、何らの責任も問われないのでしょうか。

 

道頓堀川へのダイブが犯罪ではないとしても

何の責任も負わないというわけではありません。

 

動画を見る限り、故意に船に落下したわけではなさそうですが

過失が認められれば、民事上の損害賠償義務を負うことはあり得ます

 

今回の具体的な被害状況はわかりませんが

観光船の進行が継続できなくなって払い戻しをした

その日の観光船の航行を全てキャンセルせざるを得なくなった

顧客対応に追われた

というような事情があれば、その分の補填(逸失利益、人件費)の賠償を求められることはあり得ます。

 

そして、ダイブした本人が賠償責任を負う場合

これを煽った友人なども

本人と共に賠償責任を負う可能性があります。

今回のダイブは、ダイブした本人と煽った人の共同不法行為とみられる可能性があるからです。

 

最後に

お祭りムードとお酒の影響、そして若さのエネルギーから、川にダイブしたくなる気持ちになること、渋谷のスクランブル交差点で騒ぎたくなる気持ちになることは仕方がないことかもしれません。

しかし、自分の命や身体に危険が及ぶだけでなく、他人の命や身体への危険、そしてその人の家族の人生をもめちゃくちゃにしてしまう可能性があるということを忘れてはいけないと思います。

本当に取り返しのつかない結果になる前に、自分自身で、また周りの友人がブレーキをかけてあげましょう。

 

 

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