【警察は告訴を受け付けたくない?!】弁護士が持って行っても突き返されることも・・・

コラム

題名「警察は告訴を受け付けたくない?!」と

「?!」を付けてみましたが、

受け付けたくないことは明らかです。

 

今日も午前中、都内の警察署に告訴状を提出しに行きましたが

「被害届がもう出ているので出さなくていいんじゃないですか」

というジャブから始まり、受理番号をもらうまでに無駄に1時間半も待たされました

被害届と告訴状は根本的に異なります。

前提として

被害届=犯罪事実の申告

告訴状=犯罪事実の申告+処罰を求める意思表示

 

「被害者が処罰を求める意思表示」であるがために、警察官はすみやかに捜査をして検察官に証拠物等を送らなければならないし、内部的な事務処理量が何倍にも増えることになります。

 

 

そのため、告訴状をもって警察署に行くと、処理の煩わしさからか

『毎回』本当にこんなやりとりが行われます。

弁「告訴状を提出します」

警『とりあえずコピーを取って、お返しします』

弁「原本を受理してください!」

警『起訴できる事案かどうか、確かめなければならないので』

弁「それはあなたが判断することじゃないし、受理した後に判断することでしょ!」

警『証拠も足りないかもしれない』

弁「証拠を集めるのは告訴を受理した後の話ですよね!」

警『犯罪事実が認められないと虚偽告訴罪の可能性もありますよ』

弁「そんなことはわかってます。余計なお世話ですから、さっさと受理印を控えに押してください!」

 

毎回毎回、バカバカしくてウンザリします。

告訴状拒否マニュアルがあるんじゃないかと思うくらいの金太郎飴っぷりです。

 

今日の案件は、すでに事件後に警察が被害現場に臨場していた案件で、事件化する予定だったようなので

比較的諦めが早かったですが

「既に被害届をうけとっているので・・・」

という言動も

 

被害届=犯罪事実の申告

告訴状=犯罪事実の申告+処罰を求める意思表示

下線部分を加えるために敢えて来ているのだから

出すことには大きな意義があります

 

こんななんの理由にもならない反論は

なんとか告訴を拒絶しようという意思の現れだと思います。

 

なぜ告訴までしたい、告訴すべきと考えたのか

この気持ちに想いを馳せることなく、業務量が増えることをめんどくさがって

告訴受理を断られている被害者・遺族がどれだけいるんだろうかと、いつも思います

 

警察・検察に、告訴状の提出を拒否する権限はありません

受理すべき案件かどうかを判断する余地もありません

注・名前が間違っているなど形式的な不備がある場合は別です

(告訴状を持っていくと、警察官は、一生懸命、この形式的不備を探してくれます)

 

先日

弁護士が告訴状を持って行ったのに、警察で拒否されて持ち帰ってきたという話を聞きました

 

弁護士でも、警察の拒絶マニュアルに対抗する術を持っていないと

告訴状を持ち帰る羽目になってしまいます。

 

僕は、告訴状を持って行って持ち帰ったことは一度もありません

無駄な説得にあったり、検討すると言われて放置されるなどして

最大で3時間近く受理までに警察署で待たされたこともありました

 

警察も検察も弁護士も、何らかの不幸やトラブルを抱えた人にしか仕事上会いません。

被害に遭った不幸な人、犯罪を犯して逮捕された人、僕らの業界の人はこのような人たちに見慣れてしまっているかもしれません。

 

告訴したいという被害者の意思を蔑ろにすることが無いよう

それぞれの役割の下、しっかりと職務を全うしていく必要があると思います。

 

abemaTV「有罪率99.9%」の刑事裁判で無罪連発 “勝訴請負人”弁護士の信念とは

 

アトム市川船橋法律事務所弁護士法人

 

市船への招待状

 

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